2024.08.22 Thu

OGPとは?設定方法とメリット、確認ツールの使い方を徹底解説

open-graph-protocol

OGPの設定方法がわからない、

画像サイズやデザインの最適化に悩んでいる、

といった問題を抱えていませんか?

OGP(Open Graph Protocol)は、SNSでのリンクシェア時に視認性を高め、訴求力を向上させるために欠かせない要素です。

本記事では、OGPの基本的な設定方法から、画像サイズの推奨値やデザインのコツ、正確に設定できているか確認するツールまで、わかりやすく解説します。

ぜひ最後までお読みいただき、SNSでのシェアを最大化しましょう。

OGP(Open Graph Protocol)とは

OGP(Open Graph Protocol)は、WebページがSNSでシェアされた際に、リンクのタイトル、説明文、画像を正確かつ魅力的に表示するための仕組みです。これにより、リンクの視認性が向上し、ユーザーの興味を引くことで、クリック率や訪問者数の増加が期待できます。

特にFacebookやX(旧Twitter)などのSNSでは、OGP設定が欠かせません。設定が適切に行われていない場合、画像が表示されない、タイトルが欠落するといった問題が発生し、コンテンツの魅力が伝わりにくくなります。結果として、SEO効果やユーザーエクスペリエンスに悪影響を及ぼす可能性もあります。そのため、Webサイトの運営やマーケティング戦略を成功させるために、OGPの適切な設定は必須といえるでしょう。

OGPを設定するべき理由とメリット

OGPを設定することで、SNSでのシェア時に情報が的確かつ効果的に伝わり、Webサイトの認知度や集客力を向上させることができます。

ここでは、具体的なメリットとして「視認性の向上」と「訴求力の向上」の2つのポイントについて解説します。

シェア時に視認性が高まる

OGP設定の最大のメリットは、SNSでシェアされた際にリンクが視覚的に目立つ点です。

OGPにより、設定した画像やタイトル、説明文が自動的に表示されるため、単なるテキストリンクよりもはるかに目を引きやすくなります。

視覚情報が重要視されるSNSでは、魅力的な画像と分かりやすい説明文がユーザーの関心を引き、結果的にクリック率の向上が期待できます。

訴求力の向上

OGPは視認性を高めるだけでなく、リンク先の内容を的確に伝える役割も果たします。

ページの内容に合った画像やキャッチーなタイトル、魅力的な説明文を設定することで、ユーザーに「クリックする価値がある」と感じさせることができます。

その結果、サイトへの訪問者が増え、コンバージョン率の向上にもつながります。OGPを適切に活用することで、効果的な情報発信やマーケティングが実現します。

OGPの設定方法

OGPを正しく設定することで、SNSでシェアされた際のコンテンツ表示を最適化できます。

この記事では、OGP設定の基本手順から、主要なSNSごとの設定方法までを解説します。

初心者でも簡単に実施できるよう、ステップごとに詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてください。

基本的なOGP設定手順

OGPを設定する際には、WebページのHTMLに適切なコードを追加します。以下の手順で設定を行います。

prefix属性の追加

まず、HTMLの<head>タグ内にprefix属性を追加します。これにより、OGPが利用する名前空間を宣言できます。設定は以下のように行います。

html
<html prefix=”og: http://ogp.me/ns#”>

このコードを追加することで、OGPが認識され、設定した内容が正確に反映されます。

metaタグに要素を追加する

次に、OGPの各要素を<meta>タグで設定します。代表的なOGP要素は次の通りです。

要素説明
og:titleページタイトルを指定
og:descriptionページの説明文を設定
og:imageシェア時に表示する画像のURLを設定
og:urlページのURLを指定

例として、基本的な設定コードは以下のようになります。

html
<meta property=”og:title” content=”ページタイトル”>
<meta property=”og:description” content=”ページの説明文”>
<meta property=”og:image” content=”https://example.com/image.jpg”>
<meta property=”og:url” content=”https://example.com”>

これらの設定により、SNSでシェアされた際に視覚的に魅力的な投稿が可能になります。

SNSごとのOGP設定方法

OGPはSNSごとに少し異なる要素もあり、正しく設定することで効果を最大化できます。以下で、主要なSNSでの設定方法を解説します。

X(旧Twitter)の設定

X(旧Twitter)では、twitter:cardタグを使用します。

以下のコード例を参考に設定を行ってください。

html
<meta name=”twitter:card” content=”summary_large_image”>
<meta name=”twitter:site” content=”@ユーザー名”>
<meta name=”twitter:title” content=”ページタイトル”>
<meta name=”twitter:description” content=”ページの説明文”>
<meta name=”twitter:image” content=”https://example.com/image.jpg”>

twitter:cardには「summary_large_image」を指定することで、大きな画像が表示され、視認性が高まります。

Facebookの設定

Facebookでは、標準的なOGPタグに加えて、fb:app_idを設定することがあります。以下のコードを参考にしてください。

html
<meta property=”og:title” content=”ページタイトル”>
<meta property=”og:description” content=”ページの説明文”>
<meta property=”og:image” content=”https://example.com/image.jpg”>
<meta property=”og:url” content=”https://example.com”>
<meta property=”fb:app_id” content=”あなたのアプリID”>

これにより、Facebookでシェアされた際に最適な表示が行われます。

LINEの設定

LINEでは、Facebookと同じOGP設定を使用します。特に追加の設定は必要なく、Facebookの設定をそのまま適用することで対応可能です。

html
<meta property=”og:title” content=”ページタイトル”>
<meta property=”og:description” content=”ページの説明文”>
<meta property=”og:image” content=”https://example.com/image.jpg”>
<meta property=”og:url” content=”https://example.com”>

これにより、LINEでも最適なシェア表示が実現します。

OGP画像の推奨サイズとデザインのポイント

OGP画像は、SNSでシェアされた際にリンクの見栄えを大きく左右し、クリック率に直接影響を与えます。

適切なサイズやデザインを設定することで、ユーザーの目を引き、より多くの訪問者を集めることが可能です。

ここでは、最適な画像サイズと、クリック率を高めるデザインの工夫を紹介します。

画像サイズは1200px×630pxが推奨

OGP画像の推奨サイズは、1200px×630pxです。このサイズは、FacebookやTwitterなど主要なSNSでの表示に最適化されており、画像が正確に表示されるため幅広く対応できます。特に縦横比が1.91:1であるため、トリミングされずに意図通りの表示が可能です。

ただし、SNSごとに推奨されるサイズが異なることもありますが、この1200px×630pxであれば基本的に問題なく表示されます。また、画像のファイル形式はJPEGまたはPNGを選び、過度に大きなファイルサイズを避けるため圧縮も意識しましょう。適切な圧縮を行うことで、読み込み速度が向上し、ユーザー体験の向上につながります。

クリック率を高めるデザインの工夫

OGP画像のデザインにも工夫が必要です。

次のポイントを意識することで、クリック率を効果的に高めることができます。

  1. 視認性の高いテキストを配置する
    OGP画像にはキャッチコピーや要点を簡潔にまとめた説明文を入れると効果的です。文字が背景に埋もれないよう、コントラストを意識した配色を心がけましょう。
  2. ブランドカラーやロゴを活用する
    画像にブランドカラーやロゴを入れることで、視覚的に統一感を持たせることができます。ブランド認知が促進され、特に繰り返しシェアされるコンテンツでは効果的です。
  3. 中央に目を引くビジュアルを配置する
    画像の中央に視線を集める要素を配置することで、ユーザーの注目を集めやすくなります。人の顔や動きのあるデザインは特に効果が高いとされています。

OGP確認ツールの紹介

OGP設定が正しく行われているか確認するためには、専用ツールの活用が効果的です。

ここでは、簡単にOGP情報をチェックできる3つのツールを紹介します。

  • ラッコツールズ
  • OGP画像シミュレーター
  • シェアデバッカー

ラッコツールズ

ラッコツールズは、複数のSNSに対応した無料のOGP確認ツールです。

URLを入力するだけで、各SNSでどのようにOGPが表示されるかを視覚的に確認できます。

  1. ラッコツールズのサイトにアクセスします。
  2. チェックしたいWebページのURLを入力し、「表示確認」ボタンをクリックします。
  3. OGPの設定内容(タイトル、説明文、画像など)が、Facebook、Twitter、LINEなどでどのように表示されるかが一覧で表示されます。
  4. 表示結果をもとに、画像サイズやテキストの内容を確認し、必要に応じて調整します。

OGP画像シミュレーター

OGP画像シミュレーターは、特に画像の見え方を確認するのに適したツールです。

URLを入力するだけで、SNSでの画像表示がシミュレーションされ、トリミングの有無やサイズの適正さをチェックできます。

  1. OGP画像シミュレーターのサイトにアクセスします。
  2. 確認したいURLを入力し、シミュレーションを開始します。
  3. FacebookやTwitterでの画像の見え方を確認し、表示に問題がないかチェックします。
  4. 画像が切れたり、文字が見切れていないかを確認し、必要に応じて画像を修正します。

シェアデバッカー

シェアデバッカーは、Facebookが公式に提供するOGPデバッグツールです。

FacebookでのOGP表示を詳しく確認でき、問題があればすぐに修正できます。

また、キャッシュのクリア機能があり、変更後の確認にも便利です。

  1. シェアデバッカーのサイトにアクセスします。
  2. URLを入力して「デバッグ」ボタンをクリックします。
  3. OGP情報が解析され、設定されたタイトル、説明文、画像などが表示されます。
  4. 「もう一度スクレイプ」をクリックすると、キャッシュがクリアされ、最新の設定が反映されます。
  5. エラーメッセージが表示された場合、原因を確認し、修正を行います。

OGPが正しく表示されない場合の対処法

OGPが思った通りに表示されない場合、いくつかの原因が考えられます。ここでは、よくある問題とその解決方法を解説します。

metaタグの確認

まず、OGPのmetaタグが正しく記述されているかを確認しましょう。

HTMLの<head>タグ内に、以下のような形式で必要な要素が設定されているかをチェックします。

特に、スペルミスやURLの間違いに注意が必要です。

html
<meta property=”og:title” content=”ページタイトル”>
<meta property=”og:description” content=”ページの説明文”>
<meta property=”og:image” content=”https://example.com/image.jpg”>
<meta property=”og:url” content=”https://example.com”>

これらのタグが適切に設定されていないと、OGPが意図した通りに表示されません。

metaタグの確認は、最初に行うべき重要なチェックポイントです。

キャッシュのクリア

SNSでは、OGP情報が一度キャッシュとして保存されるため、設定を変更してもすぐに反映されない場合があります。

このような時には、キャッシュをクリアすることで新しい情報が表示されます。

  • Facebook
    シェアデバッカーを使い、「もう一度スクレイプ」ボタンをクリックします。
    これにより、最新のOGP情報が取得されます。
  • Twitter
    カードバリデーターを使い、キャッシュを更新します。
    URLを入力し、「Preview Card」ボタンをクリックすることで、新しい情報が表示されます。

OGPを設定する際の注意点

OGPを正しく設定するだけでなく、いくつかの注意点を理解しておくことが大切です。

設定ミスがあると、SNSでのシェア時に情報がうまく伝わらず、効果が半減する可能性があります。

ここでは、OGP設定時に押さえておきたい3つのポイントを解説します。

固有のOGPを各ページに設定する

OGPはWebサイト全体で統一したものではなく、各ページごとに固有の設定を行うことが重要です。

ブログ記事や商品ページなど異なるコンテンツごとに、適切なタイトル、説明文、画像を設定しましょう。

例えば、サイト全体で同じOGP設定を使うと、シェアされたときにコンテンツの独自性が薄れ、ユーザーの関心を引きにくくなります。

ページごとに固有のOGPを設定することで、コンテンツの関連性が高まり、クリック率の向上が期待できます。

URLは絶対パスで指定する

OGPの設定で、画像やページURLは必ず絶対パスで指定しましょう。絶対パスとは、https://example.com/path/to/image.jpgのようにドメインを含む完全なURLです。

相対パス(/path/to/image.jpg)を使用すると、SNSでシェアされた際に画像が正しく表示されないことがあります。特に、異なるドメインやサブドメインで共有された場合に問題が発生しやすいです。絶対パスを指定することで、SNSに関係なく、どこでも正確にリンクや画像が表示されるようになります。

OGP画像が設定されていない場合のリスク

OGP画像を設定しないと、SNSでシェアされたときにページ内の無関係な画像が自動的に選ばれてしまうリスクがあります。例えば、ロゴや広告バナーが表示されると、ユーザーの関心を引けず、クリック率が低下する可能性があります。

また、画像が設定されていない場合、リンクの視覚的な魅力が不足し、タイムラインで他の投稿に埋もれてしまうことも考えられます。適切な画像を設定することで、SNSでの視認性が向上し、シェアされた際に注目されやすくなります。OGP画像は、クリックを促進するための重要な要素ですので、必ず設定しておきましょう。

まとめ

OGPを正しく設定することで、SNSでシェアされた際に視覚的に魅力的な表示が実現し、リンクのクリック率が向上します。基本的な設定手順を理解し、各SNSに最適化された要素を反映させることが重要です。

また、OGP画像のサイズやデザインにもこだわることで、さらに効果的なシェアが期待できます。特に、画像サイズは適切なものを選び、クリック率を高めるデザインを採用しましょう。

もしOGPが正しく表示されない場合は、metaタグの確認やキャッシュのクリアといった対処法を試してください。こうした基本的なトラブルシューティングを理解しておくと、問題が発生した際にもスムーズに対応できます。

この記事で紹介したポイントを活用し、あなたのサイトに最適なOGP設定を行うことで、SNSでのシェア効果を最大化しましょう。

Scroll to Top