2024.11.11 Mon
多言語サイト運営者向け!hreflangタグの基本と必ず押さえたいポイントテスト
hreflangタグの設定方法がわからない、多言語サイトでのSEO対策が難しいと感じていませんか?
hreflangタグは、正しく設定することで、Googleにサイトの多言語ページを適切に認識させ、SEO効果を高める重要な要素です。
この記事では、hreflangタグの基本概念から、設定方法や使用時の注意点、さらにはGoogleでの利用方法までを詳しく解説します。多言語サイトの運営を効率化し、検索順位を向上させるための参考として、ぜひ最後までお読みください。
hreflangタグとは何か?
hreflangタグは、多言語対応サイトで、異なる言語や地域向けのページの関連性を検索エンジンに伝えるためのタグです。
正しく設定することで、ユーザーは自分の言語や地域に最適なページに誘導されます。Googleを含む検索エンジンは、hreflangタグを解析して適切な言語バージョンを表示します。
このタグはHTMLのセクションにリンク要素として追加され、各ページの関係を明確にします。
hreflangタグの基本概念
hreflangタグの基本概念は、サイトの多言語・多地域対応を行う際に、検索エンジンに正確なページの言語や地域を通知することです。
これにより、ユーザーは自身の言語や地域に最適なページに誘導されます。
例えば、日本語のページには「hreflang=”ja”」、英語のページには「hreflang=”en”」を指定します。
言語 | hreflangタグ |
日本語 | <link rel=”alternate” hreflang=”ja” href=”https://example.com/ja/”> |
英語 | <link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”https://example.com/en/”> |
このように、各言語バージョンのページに対応するhreflangタグを設定します。
hreflangタグが必要な理由
hreflangタグは、ユーザー体験の向上とSEO効果を高めるために不可欠です。多言語サイトでは、ユーザーが自分の言語で適切なページにアクセスできるようにすることが重要です。
これにより、ユーザーは快適にコンテンツを閲覧できます。また、検索エンジンはhreflangタグを利用してページ間の関連性を理解し、適切な言語バージョンを表示します。
これにより、異なる言語で同じコンテンツが重複して表示されるリスクが低下し、SEOパフォーマンスが向上します。
hreflangタグがSEOに与える影響
hreflangタグは、検索エンジンが多言語サイトを正しく理解し、適切にインデックスするために不可欠です。これにより、ユーザーが自身の地域や言語に合ったページにアクセスできるようにします。
さらに、異なる言語のページが重複コンテンツと見なされるリスクも減ります。
Googleは、正しく実装されたhreflangタグを用いて、特定の地域や言語のユーザーに最も適したページを検索結果に表示します。
結果として、検索エンジンからの評価が向上し、オーガニックトラフィックが増加します。
多言語サイトでの使用ケース
多言語サイトでは、各言語バージョンのページを適切に設定することで、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、SEO効果を高めることができます。
さらに、異なるドメインやサブドメインで運営する場合でも、hreflangタグでこれらのページをリンクさせることが可能です
例えば、以下のようなケースでhreflangタグが効果的です。
使用ケース | 説明 | 例 |
国別のページ | 同一のコンテンツを異なる国ごとに最適化し、各国のユーザーに適切な情報を提供します。 | 日本(ja)とアメリカ(en-US) |
言語別のページ | 同一のコンテンツを異なる言語で提供し、各言語のユーザーに対応します。 | 英語(en)とスペイン語(es) |
地域別のページ | 同一言語でも異なる地域向けに最適化したページを提供します。 | イギリス英語(en-GB)とアメリカ英語(en-US) |
このように、多言語サイトではhreflangタグを適切に使用することで、グローバルなSEO対策を強化し、ユーザーに最適なページを提供することが可能です。
hreflangタグの設定方法
hreflangタグの設定方法は、ウェブサイトの多言語対応を適切に行うために不可欠なステップです。設定方法として、HTML、HTTPヘッダー、XMLサイトマップの3つの主要な方法が存在します。各方法の詳細と実装例を以下に示します。
HTMLを使用したhreflangタグの設定
HTMLでのhreflangタグ設定は、多言語対応サイトで最も広く使用される方法です。
この方法では、ページのセクションにリンク要素としてhreflangタグを追加します。
これにより、検索エンジンがページの言語バージョンを理解しやすくなります。
設定手順の詳細
HTMLでhreflangタグを設定するための手順は以下の通りです。
- 各言語バージョンのURLを確認します。
- 各言語バージョンのページのセクションにhreflangタグを追加します。
- 適切な言語コードと地域コードを設定します。
例として、日本語ページと英語ページがある場合、それぞれのページに以下のタグを追加します。
実装例
以下は、日本語と英語のページに対するhreflangタグ設定の具体例です。
html |
<!DOCTYPE html> <html lang=”ja”> <head> <link rel=”alternate” hreflang=”ja” href=”https://example.com/ja/”> <link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”https://example.com/en/”> <link rel=”alternate” hreflang=”x-default” href=”https://example.com/”> <title>Example Page</title> </head> <body> <!– ページ内容 –> </body> </html> |
このように、各ページのセクションに必要なhreflangタグを追加します。これにより、検索エンジンが各ページの言語バージョンを正しく認識します。
HTTPヘッダーでのhreflangタグの設定
HTTPヘッダーを使ったhreflangタグの設定は、サーバーレベルでの管理が必要です。
この方法では、ページリクエスト時にHTTPレスポンスヘッダーへhreflang情報を追加します。
設定手順の詳細
HTTPヘッダーでhreflangタグを設定する手順は以下の通りです。
- サーバーの設定ファイルにアクセスします。
- 各ページリクエストに対して適切なhreflangヘッダーを追加します。
- サーバー設定を保存し、再起動します。
実装例
Apacheサーバーを使用している場合、.htaccessファイルに以下の設定を追加します。
html |
<IfModule mod_headers.c> Header add Link ‘<https://example.com/ja/>; rel=”alternate”; hreflang=”ja”‘ Header add Link ‘<https://example.com/en/>; rel=”alternate”; hreflang=”en”‘ Header add Link ‘<https://example.com/>; rel=”alternate”; hreflang=”x-default”‘ </IfModule> |
この設定を行うことで、すべてのリクエストに対して正しいhreflang情報がHTTPヘッダーに含まれ、検索エンジンが適切に言語バージョンを認識します。
XMLサイトマップでのhreflangタグの設定
XMLサイトマップでのhreflangタグ設定は、サイト全体の多言語バージョンを一括して管理できる効率的な方法です。
これは、大規模なサイトで特に有効です。
設定手順の詳細
XMLサイトマップでhreflangタグを設定する手順は以下の通りです。
- サイトマップのXMLファイルを作成します。
- 各URLエントリーに対してhreflangタグを追加します。
- サイトマップを検索エンジンに提出します。
実装例
以下は、日本語および英語ページを対象としたXMLサイトマップの実装例です。
html |
<urlset xmlns=”http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9″ xmlns:xhtml=”http://www.w3.org/1999/xhtml”> <url> <loc>https://example.com/ja/</loc> <xhtml:link rel=”alternate” hreflang=”ja” href=”https://example.com/ja/”/> <xhtml:link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”https://example.com/en/”/> <xhtml:link rel=”alternate” hreflang=”x-default” href=”https://example.com/”/> </url> <url> <loc>https://example.com/en/</loc> <xhtml:link rel=”alternate” hreflang=”ja” href=”https://example.com/ja/”/> <xhtml:link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”https://example.com/en/”/> <xhtml:link rel=”alternate” hreflang=”x-default” href=”https://example.com/”/> </url> </urlset> |
このサイトマップをGoogleサーチコンソールなどに提出することで、検索エンジンが各ページの言語バージョンを適切に理解し、インデックスします。
hreflangタグを使用する際の注意点
hreflangタグを使用する際には、いくつかの重要な注意点があります。これらを守ることで、検索エンジンに正確な言語バージョン情報を提供し、ユーザーに最適なコンテンツを届けることが可能になります。
以下に、双方向のリンクを確保する重要性、自己参照のhreflangタグの推奨、X-defaultタグの役割と使用方法について詳しく説明します。
双方向のリンクを確保する重要性
hreflangタグを設定する際、双方向リンクを確保することは非常に重要です。
具体的には、ページAがページBへのhreflangタグを持つ場合、ページBもページAへのタグを持たなければなりません。
これにより、検索エンジンが相互関係を正確に把握し、適切にインデックスします。
【設定例】
以下に、日本語ページと英語ページを双方向にリンクさせるhreflangタグの具体例を示します。
言語 | hreflangタグ |
日本語 | <link rel=”alternate” hreflang=”ja” href=”https://example.com/ja/”> |
英語 | <link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”https://example.com/en/”> |
このように、各言語ページが他の言語ページへのリンクを持つことで、正確な言語バージョン情報を提供できます。双方向リンクがない場合、検索エンジンが言語バージョンを誤解する可能性があります。
自己参照のhreflangタグの推奨
各ページに自己参照のhreflangタグを使用することも推奨されます。自己参照とは、各ページが自身を指すhreflangタグを持つことです。
これにより、検索エンジンが各ページの正確な言語と地域情報を理解しやすくなり、意図したインデックス結果が得られます。
【設定例】
日本語ページが自分自身を指すhreflangタグを設定する例を以下に示します。
html |
<!DOCTYPE html> <html lang=”ja”> <head> <link rel=”alternate” hreflang=”ja” href=”https://example.com/ja/”> <link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”https://example.com/en/”> <title>Example Page</title> </head> <body> <!– ページ内容 –> </body> </html> |
このように、自己参照のタグを追加することで、各ページが自分自身を明確に示し、検索エンジンに正確な情報を提供します。
X-defaultタグの役割と使用方法
X-defaultタグは、特定の言語や地域に該当しないユーザー向けのデフォルトページを指定するために使用されます。
このタグは、ユーザーの言語や地域が他の設定に合致しない場合に表示するページとして設定します。
これにより、検索エンジンはデフォルトコンテンツを適切に提供し、すべての訪問者に一貫したエクスペリエンスを提供できます。
【設定例】
X-defaultタグを正しく設定する例を以下に示します。
html |
<!DOCTYPE html> <html lang=”ja”> <head> <link rel=”alternate” hreflang=”ja” href=”https://example.com/ja/”> <link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”https://example.com/en/”> <link rel=”alternate” hreflang=”x-default” href=”https://example.com/”> <title>Example Page</title> </head> <body> <!– ページ内容 –> </body> </html> |
この設定により、特定の言語や地域に一致しないユーザーがサイトにアクセスした場合でも、適切なデフォルトページに誘導されます。
これにより、すべてのユーザーに対して一貫したユーザーエクスペリエンスを提供することができます。
Googleによるhreflangタグの利用方法
Googleは、hreflangタグを活用して、多言語・多地域サイトの各ページを適切に理解し、ユーザーに最適なページを検索結果に表示します。
正確に設定されたhreflangタグは、ユーザーエクスペリエンスの向上とSEO効果の最大化に直結します。
ここでは、Googleのクローラーがhreflangタグをどのように解釈し、インデックスにどのような影響を与えるのかを詳しく解説します。
Googleのクローラーがhreflangタグを解釈する方法
Googleのクローラーは、hreflangタグを利用して、異なる言語や地域ごとのページ間の関連性を把握します。
そして、HTMLソースコード、HTTPヘッダー、またはXMLサイトマップ内で設定されたhreflangタグを分析し、適切な言語バージョンのページを特定のユーザーに表示します。
以下に、日本語と英語のページ間でhreflangタグを双方向に設定する具体例を示します。
解釈対象 | 具体例 |
HTMLソースコード | <link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”https://example.com/en/”> |
HTTPヘッダー | Link: <https://example.com/en/>; rel=”alternate”; hreflang=”en” |
XMLサイトマップ | <xhtml:link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”https://example.com/en/”/> |
Googleのクローラーは、これらの情報を元に、ユーザーの言語設定や地域に最適なページを検索結果に表示します。
正しく実装されたhreflangタグにより、異なる言語や地域に適したコンテンツがユーザーに提供され、グローバルSEOの効果が高まります。
hreflangタグのインデックスへの影
正確なhreflangタグの設定は、Googleのインデックスに大きな影響を与えます。
正しく設定されたhreflangタグは、Googleが多言語ページを適切にインデックスし、検索結果に正しい言語バージョンのページを表示するのに貢献します。
これにより、ユーザーは自分の言語や地域に最適なコンテンツにアクセスしやすくなります。
もしhreflangタグが誤って設定されていると、以下のような問題が発生する可能性があります。
・重複コンテンツの誤判定
Googleが同じ内容の異なる言語ページを重複コンテンツとして扱い、検索順位が下がる可能性があります。
・不適切なページの表示
ユーザーの言語や地域に合わないページが検索結果に表示され、ユーザーエクスペリエンスが低下する可能性があります。
正しく設定されたhreflangタグにより、Googleはサイトの多言語ページを効率的にインデックスし、適切な検索結果を提供します。
これにより、グローバルなユーザー層に対して、最適なコンテンツを提供することが可能となり、サイトのパフォーマンスが向上します。
hreflangタグとcanonicalタグの関係
hreflangタグとcanonicalタグは、SEOにおいてそれぞれ異なる役割を果たし、適切に併用することで多言語サイトの効果を最大化します。
hreflangタグは、異なる言語や地域に対応するページを検索エンジンに伝える役割を持ちます。
一方、canonicalタグは、ページの正規バージョンを指定し、重複コンテンツのリスクを軽減します。
これらのタグを併用することで、検索エンジンがサイトの全体構造を正確に理解し、最適な検索結果を提供できるようになります。
canonicalタグとの併用の重要性
多言語サイトにおいて、hreflangタグとcanonicalタグの併用は不可欠です。
この組み合わせにより、検索エンジンは正規のURLと各言語・地域に対応するページを適切に認識します。
たとえば、同一コンテンツを異なる言語で提供する場合、canonicalタグで正規バージョンを指定し、hreflangタグで各言語バージョンを示します。
そうすることで、重複コンテンツの問題を防ぐと同時に、適切なバージョンがインデックスされます。
【設定例】
以下の設定例では、日本語ページがcanonicalタグで正規バージョンとして指定され、英語バージョンがhreflangタグでalternates(代替)ページとして指定されています。
html |
<!DOCTYPE html> <html lang=”ja”> <head> <link rel=”canonical” href=”https://example.com/ja/”> <link rel=”alternate” hreflang=”ja” href=”https://example.com/ja/”> <link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”https://example.com/en/”> <title>Example Page</title> </head> <body> <!– ページ内容 –> </body> </html> |
非正規ページへのhreflangタグの影響
非正規ページ(canonicalタグで他のページが正規ページとして指定されたページ)にhreflangタグを設定すると、検索エンジンに誤解を与える可能性があります。
特に、非正規ページにhreflangタグを設定すると、検索エンジンがインデックス対象を適切に判断できず、SEOパフォーマンスに悪影響を及ぼすリスクがあります。
【設定例】
非正規ページにはhreflangタグを設定せず、正規ページにのみhreflangタグを追加し、非正規ページにはcanonicalタグだけを設定することが推奨されます。
html |
<!DOCTYPE html> <html lang=”ja”> <head> <link rel=”canonical” href=”https://example.com/ja/”> <link rel=”alternate” hreflang=”ja” href=”https://example.com/ja/”> <link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”https://example.com/en/”> <title>Example Page</title> </head> <body> <!– ページ内容 –> </body> </html> |
このように、正規ページに対してのみhreflangタグを設定することで、検索エンジンが適切にインデックスし、各言語バージョンをユーザーに提供できるようになります。
よくあるhreflangタグの設定ミスと解決方法
hreflangタグの適切な設定は、SEOの成功に直結します。
しかし、多くのサイトで設定ミスが発生しており、これがユーザー体験の低下や検索エンジンパフォーマンスに悪影響を及ぼします。
ここでは、よくある設定ミスとその修正方法について具体的に解説します。
言語コードの間違い
hreflangタグで最も多いミスの一つが、言語コードの誤りです。
たとえば、日本語ページに『hreflang=”jp”』と設定してしまうケースがありますが、
これは国コードであり、正しい言語コードは『hreflang=”ja”』です。
このような誤設定は、検索エンジンがページの内容を誤解し、ユーザーに適切なバージョンを表示できない原因となります。
修正方法
ISO 639-1規格に従い、『ja』(日本語)や『en』(英語)と設定しましょう。
正確なコードを用いることで、検索エンジンはページを適切にインデックスし、ユーザーに最適な検索結果を提供します。
html |
<!DOCTYPE html> <html lang=”ja”> <head> <link rel=”alternate” hreflang=”ja” href=”https://example.com/ja/”> <link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”https://example.com/en/”> <title>Example Page</title> </head> <body> <!– ページ内容 –> </body> </html> |
このように正しい言語コードを使用して設定を修正しましょう。
双方向リンクの欠如
hreflangタグの設定でよく見られるミスの一つが、双方向リンクの欠如です。
これは、片方のページが別の言語バージョンへのリンクを持つが、その逆リンクが設定されていない場合に発生します。
たとえば、日本語ページが英語ページにリンクを持つ一方、英語ページには日本語ページへのリンクがないケースです。このような設定では、検索エンジンがページの関係性を正しく理解できません。
修正方法
各ページで双方向リンクを設定することが必要です。
具体的には、日本語ページと英語ページが互いにリンクし合うように設定します。
これにより、すべての言語バージョンで正確な関連性が保たれます。
html |
<!DOCTYPE html> <html lang=”ja”> <head> <link rel=”alternate” hreflang=”ja” href=”https://example.com/ja/”> <link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”https://example.com/en/”> <title>Example Page</title> </head> <body> <!– ページ内容 –> </body> </html> |
このように、すべての言語バージョンのページで双方向リンクを設定することで、検索エンジンがページ間の関係を正しく理解し、適切にインデックスすることができます。
X-defaultタグの欠落
X-defaultタグは、特定の言語や地域に該当しないユーザー向けのデフォルトページを指定します。
このタグが欠落すると、検索エンジンはどのページをデフォルトとして表示するべきか判断できず、ユーザーが誤ったページに誘導されるリスクが高まります。
修正方法
X-defaultタグを適切に設定し、特定の言語や地域に該当しないユーザーにデフォルトページを表示しましょう。
以下は、X-defaultタグの設定例です。
html |
<!DOCTYPE html> <html lang=”ja”> <head> <link rel=”alternate” hreflang=”ja” href=”https://example.com/ja/”> <link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”https://example.com/en/”> <link rel=”alternate” hreflang=”x-default” href=”https://example.com/”> <title>Example Page</title> </head> <body> <!– ページ内容 –> </body> </html> |
このようにX-defaultタグを追加することで、検索エンジンがどの言語や地域にも一致しないユーザーに対してデフォルトページを表示するようになります。これにより、すべての訪問者に一貫したユーザーエクスペリエンスを提供でき、SEO効果が向上します。
hreflangタグの設定を確認する方法
hreflangタグを適切に設定した後、設定が正しく機能しているか確認することが必要です。
これにより、検索エンジンがページを正確にインデックスし、ユーザーに最適な言語バージョンを提供できるか確認できます。
ここでは、Googleサーチコンソールや他のツールを使用して、hreflangタグの設定状況を確認する方法を解説します。
Googleサーチコンソールでの確認手順
Googleサーチコンソールは、ウェブサイトのパフォーマンスを管理し、問題を特定するための有力なツールです。
hreflangタグの設定状況を確認する際にも効果的です。
以下に、Googleサーチコンソールを使用してhreflangタグを確認するステップを示します。
- Googleサーチコンソールにログイン
ウェブサイトが登録されているGoogleアカウントを使用してログインします。 - 対象プロパティを選択
確認したいウェブサイトのプロパティを選択します。 - [インデックス]メニューを選択
左側のメニューから「インデックス」を選択します。 - [カバレッジ]レポートを確認
インデックスカバレッジレポートで、hreflangタグに関連するエラーや警告がないかをチェックします。 - [国際化ターゲティング]メニューを選択
「検索トラフィック」内の「国際化ターゲティング」をクリックします。 - [言語]タブで確認
言語タブで、hreflangタグの設定状況を確認します。
Googleが認識している言語バージョンと対応するURLが表示されます。
この手順に従うことで、Googleサーチコンソールを通じて、hreflangタグが正しく設定され、機能しているかを確認することができます。エラーが検出された場合は、詳細を確認して修正を行うことが必要です。しかし、hreflangタグを設定していない方は表示されません。
その他の確認ツールとその使用方法
Googleサーチコンソール以外にも、hreflangタグの設定確認に役立つツールがあります。
これらを併用することで、設定ミスを確実に発見し、修正できます。
【Ahrefs】
Ahrefsは、ウェブサイトのSEOパフォーマンスを分析する強力なツールで、hreflangタグの設定も確認できます。以下の手順で確認します。
- Ahrefsにログイン
ダッシュボードにアクセスします。 - 「Site Audit」を選択
サイト監査ツールを使用して、サイト全体をクロールします。 - 「International SEO」レポートを確認
監査結果の「International SEO」セクションで、hreflangのエラーや警告を確認します。
【Screaming Frog】
Screaming Frogは、ウェブサイトのクロールツールで、hreflangタグの設定をチェックする機能があります。
- Screaming Frogを起動
サイトのURLを入力してクロールを開始します。 - 「Hreflang」セクションを確認
クロールが完了したら、「Hreflang」タブをクリックして、各ページのhreflangタグの設定を確認します。 - エラーの検出
タグの欠落や間違った設定があれば、一覧表示されるため、簡単に修正箇所を特定できます。
【Chrome拡張機能「SEO Meta in 1 Click」】
Chrome拡張機能「SEO Meta in 1 Click」は、ページのSEOメタ情報を簡単に確認できるツールです。
- 拡張機能をインストール
Chrome Web Storeから「SEO Meta in 1 Click」をインストールします。 - サイトを開く
hreflangタグを確認したいページを開きます。
「SEO Meta in 1 Click」アイコンをクリック
拡張機能のアイコンをクリックし、表示された情報の中からhreflangタグを確認します。
hreflangタグの設定を自動化する方法
多言語サイトでは、すべてのページに手動でhreflangタグを設定するのは非常に手間がかかります。
そのため、自動化の手法を使えば、効率的に管理し、設定ミスを減らすことができます。
ここでは、言語と地域の選び方、URLの貼り付けとXMLサイトマップの作成、さらに半自動化ツールの活用方法について解説します。
言語と地域の選択
これにより、ユーザーは自分の言語や地域に適したページにスムーズにアクセスできます。
【選択手順】
- ターゲット言語の特定
Google Analyticsでサイト訪問者の主要な言語を調査します。 - 地域コードの決定
特定の国をターゲットにする場合、その国の地域コード(例:米国は「en-US」、イギリスは「en-GB」)を使用します。 - 標準化
ISO規格に基づき、言語コードと地域コードを組み合わせた正確なhreflangタグを作成します。
例えば、以下のように選択します。
言語 | 地域 | hreflangタグ |
英語 | 米国 | en-US |
英語 | イギリス | en-GB |
日本語 | 日本 | ja-JP |
このプロセスにより、ターゲットユーザーに対して最適なコンテンツを提供するための基礎が整います。
URLの貼り付けとXMLサイトマップの生成
次に、選択した言語と地域に対応するページのURLをhreflangタグに反映し、XMLサイトマップを効率的に生成する手順を解説します。
これにより、Googleなどの検索エンジンがサイトの多言語構造を適切に認識できるようになります。
【手順】
- URLの収集
各言語と地域に対応するページのURLをリスト化します。ExcelやGoogleスプレッドシートなどを使って管理すると便利です。 - hreflangタグの生成
各ページのURLに対して、選択した言語コードと地域コードを組み合わせたhreflangタグを作成します。 - XMLサイトマップの生成
生成したhreflangタグを基に、XMLサイトマップを作成します。これには、Screaming FrogやAhrefsなどのツールが使用できます。
以下は、XMLサイトマップの一部の例です。
xml |
<urlset xmlns=”http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9″ xmlns:xhtml=”http://www.w3.org/1999/xhtml”> <url> <loc>https://example.com/en/</loc> <xhtml:link rel=”alternate” hreflang=”en-US” href=”https://example.com/en-us/”/> <xhtml:link rel=”alternate” hreflang=”en-GB” href=”https://example.com/en-gb/”/> <xhtml:link rel=”alternate” hreflang=”ja-JP” href=”https://example.com/ja/”/> </url> </urlset> |
このようにして、各言語バージョンに対応する正確なURLをhreflangタグに反映させ、検索エンジンがサイトを適切にクロールできるようにします。
半自動化ツールの利用方法
hreflangタグの設定を手動で行うのは手間がかかります。そこで、半自動化ツールを利用すれば、作業効率が格段に向上します。これらのツールは、タグの生成からXMLサイトマップの作成まで多くの作業を自動化できます。
【代表的なツール】
- Screaming Frog
サイト全体をクロールして、hreflangタグを自動生成し、エラーを検出することができます。設定は簡単で、指定された言語コードと地域コードに基づいてXMLサイトマップも生成できます。 - Ahrefs
SEO分析ツールとして広く使用されており、サイト全体のhreflangタグ設定を監査し、自動的に修正箇所を提案します。 - SEMrush
hreflangタグの実装とその効果を追跡できる機能を提供しており、簡単に管理することが可能です。
【利用手順】
- ツールのインストール
Screaming FrogやAhrefsなど、任意のツールをインストールします。 - 言語と地域の設定
ツールに対象言語と地域を設定し、hreflangタグの生成を開始します。
XMLサイトマップの生成と送信
生成されたXMLサイトマップをGoogleサーチコンソールに提出し、検索エンジンに多言語構造を認識させます。
まとめ
適切なhreflangタグの設定は、多言語サイトのSEO成功に不可欠です。
本記事では、hreflangタグの基本概念から、設定方法、よくあるミスとその修正方法までを網羅的に解説しました。
これらの知識を活用することで、ユーザーが自分の言語や地域に最適なコンテンツにアクセスできるようになり、SEO効果を最大限に引き出せます。
サイトのパフォーマンス向上には、設定の定期的な見直しと最適化が欠かせません。
ぜひ、この記事を参考にして、グローバルなSEO戦略を強化してください。